あなたは和食派?洋食派?

和食のベースになる味覚「うま味」が、海外でも注目されています。幼少期の家庭での手作りの食事が、その後の人生に与える影響は少なくなさそうです。今回は和食と洋食のお話です。

食習慣の変化がむし歯の原因に?

むし歯が一本も無い状態で定年を迎えた佐野さん(仮名)がいつものように定期検診で歯科医院を訪れました。今回はこれまでと口の中の様子が違うようです。露出した歯根面がむし歯になりかかっている歯が何本か見受けられます。

以前から間食はほとんどしていないし、歯みがきの習慣も変わっていません。原因として思い当たるふしはないのですが…。何か変わったことと言えば、奥さまの提案で朝食がお米のご飯からパンになったくらいでしょうか。

気付かぬうちに増えた砂糖の摂取量

ここまでで既にお気づきになった方もいることでしょう。スーパーやコンビニで売られている真っ白のモチモチした食パンには糖類、植物油脂など様々なものが原材料として使用されています。

またトーストにジャムを塗ったり、食後には砂糖をたっぷり入れた紅茶やコーヒーを飲むようになったりと気がつかないところで砂糖の摂取量が増えていたようです。加えて、副食には油でギトギトのベーコンと目玉焼きです。これではむし歯だけではなくメタボも心配ですね。

砂糖と油に、動物が「やみつき感」をもってしまうことは、実験からもわかっています。中毒性と言い換えてもよいかもしれませんが、この嗜好は食習慣の中で後天的に獲得されたものです。そのため大人になるほど甘いもの好きの習慣を絶つことは難しいようです。

食卓を見直して「うま味」文化への回帰を

元京都大学大学院教授の伏木先生は、子どもの味覚形成の切り札として「だし」を用いたうま味文化への回帰を提唱しています。

主食には玄米など未精製の全粒穀物が身体に良いと知られていますが、同じコンビニご飯でも菓子パンとおむすびではどちらの方が健康的でしょうか。また主食を米飯にすることにより、味噌汁や煮物、おひたしなど和食の基本ともいえる「だし」のきいた副食が食卓に並びます。

子ども達が過度に甘いものや油ものを好まず、薄味でも「だし」のうまみを好む口になるためには、毎日の食卓を見直す必要があるかもしれませんね。

アドバイス
静岡県歯科医師会地域保健部員
赤堀 仁則 先生
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする