「食べる」作法も歯ならびに影響

昨今、「子どもの食育」に関心が集まっています。「何を食べるか」ばかりでなく「どう食べるか」が重要です。五感を意識した食べ方を身に付けたいものですね。今回は「食べる」作法についてのお話しです。

食べ物への感謝の気持ちも作法

自宅にて、4歳になる息子と妻3人で食事をしているとき、息子の食事の姿勢にハッとさせられました。背中を丸めてプレート皿に口からお出迎えの姿勢。気が付かないうちに背も大きくなったのにも関わらずプレートで食べさせていました。もう箸は上手に使っているのに。

妻に茶碗に変えてもらい、左手での茶碗の持ち方を教えて楽しい食事の再開です。

「食べる」作法というと、様々なことが思い浮かびます。食卓を囲むときの作法は、周りの人とおいしく食べるために大切なことです。食べ物や料理を作ってくれた人への感謝も作法といえるでしょう。

食べる姿勢が歯並びに影響

おいしく食べるためには、姿勢も大切です。食器をきちんと持ち、スプーンや箸を上手に使って、ごはんやおかずを交互に食べることは、日本の伝統です。

「食べる」作法として姿勢に注目してみましょう。姿勢のバランスが崩れがちだと、体の歪みや噛み合わせや、歯並びにも影響が出やすいと言われています。例えば右利きの子どもの場合、体に合っていない大きい茶碗で食べていると、左側に傾き、しまいには茶碗が持てず、置いて犬食いになり背を曲げてしまいます。口の中でも左噛みになり、舌も傾き、片側噛みになりやすいようです。

姿勢が悪いと、見た目も格好いいものではありませんね。正しい姿勢にするには、まずきちっと両足を付けて深く座り、背筋を伸ばすことをチェックしてみましょう。この姿勢は、我々大人も気を付けないといけませんね。子供に対して示しがつきません。

口を閉じて噛めば美味しさが増す

口元にも「食べる」姿勢があります。箸やスプーンで食べ物を口に入れたら、きちんと口を閉じていただく姿勢です。

口を閉じて噛むことにより、料理や食物本来の味を「戻り香」として口や鼻に香りが留まり美味しさが増します。これは、薄味にも貢献するでしょう。「食べる」作法をもう一度見直してみてはいかがでしょうか。

〈参考文献〉
子どもの食の育て方
小児歯科医からのメッセージ(医歯薬出版)

アドバイス
静岡県歯科医師会地域保健部員
黒田 進之助 先生
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