砂糖の摂取と生活習慣病の関係

生活習慣病の糖尿病を予防するには、離乳食の時からの“砂糖”の摂り方の工夫がカギとなります。今回は、砂糖が歯や全身の健康に与える影響についてのお話しです。

砂糖の過剰摂取はむし歯の原因、全身にも影響

砂糖をたくさん摂るとお口の中のむし歯菌が増え、むし歯菌が酸を出して歯を溶かし、むし歯を作ることはよく知られていますが、全身にも影響があります。

私の勤める焼津市では、東部の伊豆地区と並んで糖尿病の発病率が高いので、 市の管理栄養士さんは早期の生活習慣病対策として、お母さんのお腹の中にいる時から始まって、生まれた赤ちゃんや就園前の幼児までを対象とした「食育=砂糖の摂取制限」に力を入れています。もちろん妊婦のお母さん自身やご家族のみなさんにも効果が及ぶことを期待しています。

すい臓に負担のかからない摂取量を

私たちが砂糖を摂ると、すい臓がインシュリンを出して血糖値を安定させますが、一生で作り出せるインシュリンの量には限りがあります(欧米人と比べると約半分!)。すい臓に負担のかからない砂糖の摂取量は大人でもわずか1日20gだそうです。

生後10か月では、まだすい臓の機能が未発達で、インシュリンを出すことができません。1歳半でやっと1日3gの砂糖を処理できるそうです。小さい時からスポーツ飲料水(500ml中砂糖31g含有)などを水代わりに飲んでいると、大人になった時既にもうインシュリンが出せなくなるかもしれません。

自分の食べたいものをおいしく食べるために

今は欲しい物は何でも手に入る便利な世の中ですが、健康のために我慢したり、選択を迫られたりする不幸な時代といえるかもしれません。お菓子1つをとってみても、パッケージを見ると驚くほどの量の砂糖が使われています。

小さい時は歯みがきを嫌がるお子さんも多くいます。無理やりみがくと歯みがきが嫌いになってしまうこともあります。まず、砂糖の入った食べ物をできるだけ遠ざけて、歯みがきを受け入れてくれる時期が来るのを待つということも、結果的に健康的な食生活を送ることにつながるように思います。

一生、自分の食べたいものを、おいしく食べることができるように、今から砂糖の取り方を見直してみませんか。

アドバイス
静岡県歯科衛生士会地域保健部長
津島 多佳子 先生
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