Q. うちの子は、友達とうまく遊べないので心配です

私は、以前、週に一度会っていたA君との間でこんな経験をしました。A君は絵本が大好き。そこで、私とA君で絵本を作ることにしました。

A. 子どもの遊び方には いくつかの段階があるんです。

私はA君と会うたびに、1枚ずつ描いてつなげていくことにしました。1、2、3枚目……と進んでいくうちに、こんな進歩がありました。

1枚目
「これは線路?」など私に説明をしながら描いていましたが、自分の世界に入り込んで作成しているようでした。道路や線路ばかりの無機質な感じの世界です。

2枚目
「A君、私は色鉛筆で色をぬる役になってもいいかな?」「うん、いいよ?」と、役割分担ができました。何となく私という存在を意識し始めていますが、それぞれがそれぞれの仕事をしている感じです。でも、お店屋さんが描かれたりと、絵が明るくなってきました。

3枚目
「ここをピンクでぬって」など、私への注文が出始めました。一緒に協力して作っている、という感覚を味わえたようです。絵の中に擬人化した猫も登場しました。

このように、社会的な活動(遊び)への発展には、いくつかの段階があります。

社会的活動への発展の段階

❶一人でする遊び

❷他者への接近…人のそばにいられるかどうか?

❸並行遊び…他人と同じ場所にはいるが関わりはない。

❹一緒に遊ぶ…道具を共有し、一緒に遊ぶ。

❺かわりばんこ…順番を守って遊ぶことを理解している。

❻ルールのある遊び…他人と遊び、ルールを理解している。

❼社会的なやりとり…やりとりができ、相互関係がとれる。

子どもにとってスキルのレベルを超えて活動をすることは、遊びであってもストレスになりかねません。例えば、❸の『並行遊び』の段階なのに、❻の『ルールのある遊び』がうまくできることを望むのは、まだ早い訳です。

「『並行遊び』の次は、道具を共有して『一緒に遊ぶ』段階にいくんだな」という目で見守れば、「心配」が「楽しみ」に変わってきますね。

心に留めておきたいのは、発達には個人差があるということです。この段階を、早く進んでいく子もいれば、ゆっくりの子もいます。他の子と比べたり、年齢で判断したりするのではなく、まずは、「今、どの段階にいるのかな?」と見立てるところから始めてみてください。

そして、この段階が1つ1つ着実に上がって成長していくことを、楽しみにしていきたいですね。

アドバイス
森亜矢子さん(臨床心理士)
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