Q. うちの子は、何度注意してもすぐに友だちを叩いてしまいます

こうした問題行動はなぜ起きるのでしょう。問題行動は、次のような『学びの状態』として捉えることができます。

A. お子さんの『学びの状態』によって、支援の仕方を変えましょう!

❶わからなくてできない(未学習)

❷わかっているけどできない(不足学習)

❸間違って覚えてしまっている(誤学習)

❹わかっていてやらない(二次的な問題)

では、友だちに乱暴してしまう子どもを『学びの状態』と照らし合わせて考えてみましょう。

❶友だちと関わる時に、どうすればよいか学んでいない(未学習)

❷どうすればよいか分かっていても、十分にうまくできない(不足学習)

❸友だちと関わる手段として、不適切な行動を学んでしまっている(誤学習)

❹報われない経験を積み重ねてきていて、不満がある(二次的な問題)

このように、問題行動の背景には、“その場で求められる行動がわからずうまくできない”、という教育的ニーズが存在しています。

背景はさまざまなのに、現象だけ見て同じように叱責してしまうケースが多いようです。では、どうすればいいでしょうか。次のように『学びの状態』の段階に合わせたアプローチをしてみましょう。

『学びの状態』の段階に合わせたアプローチ

❶の子には……わからなくて困っているので、『やり方を具体的に教える』。

❷の子には……スキルが未熟なので、『その子のできるレベルから 練習をする』。
(例)「一緒に遊ぼう」と言う練習から始める。

❸の子には……間違った方法を修正し、『正しい方法・望ましい方 法を教える』。

❹の子には……100%達成できる目標を掲げ、できたら褒めて『成功体験を味わわせる』。

問題行動の背景を適切に捉える中に、子どもの力を高めるヒントがありそうですね。

子どもの行動をよく観察すると、四六時中友だちに乱暴していると思っていたのは見当違いで、乱暴する時と、そうでない時があることがわかってきます。そのどちらにも理由があり、それが問題行動の背景にある教育的ニーズなのです。そこから、大人が変えられる周囲の状況や対応方法を見い出していきましょう。

叱責を繰り返すよりも、「今度はこうしてごらん」と、『適切な行動を促す支援』をしていきたいものですね。

アドバイス
森亜矢子さん(臨床心理士)
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