Q.何かをやらせる時に、どこまで自分でやらせればいいのか迷います

何かをやらせる時に、どこまで自分でやらせればいいのか、どこから手を貸してあげればいいのか、迷ってしまうお母さんも多いようです。どう判断すればいいでしょうか?

A.お子さんの『発達の最近接領域』を見つけて、働きかけてみましょう!

例えば、お子さんが夏みかんの皮を自分でむけるとしましょう。自分一人でできるのに、お母さんがむいてあげたとしたら、それは「過保護」になりますよね。逆に、一人ではむけないのにそのままにしておくのは「放任」ということになります。

「過保護」と「放任」の間のレベル

その、一人でできるレベルと、一人でできないレベルの間に、『手伝いがあればできるレベル』があります。ロシアの心理学者ヴィゴツキーは、この領域のことを『発達の最近接領域』と呼びました。

夏みかんの例を使うとすれば、「一人ではむけないけれど、お母さんが包丁で切り込みを入れてくれたら、何とかむくことができる」ということになります。「できかけている」「もう少しでできる」「ちょっと見本を見せればできる」「ちょっと支援があればできる」ものを『めばえスキル』ともいいます。

『最近接領域』を意識して子どもをサポート

人は、あまりに難しすぎても、あまりに簡単すぎても、やる気が起きないものです。何かに取り組む場合、「ちょっと難しい」「ちょっと頑張ったらできそう」な時、“やる気”や“挑戦してみたい気持ち”が湧いてきますよね。

私たち大人は、子どもの『最近接領域』に注目して、意識して関わったり、サポートしていくことが大切になります。この領域に働きかけて支援していくことによって子どもがその課題を自分でできるようになったら、『次の最近接領域』を探し、ステップアップしていく訳です。このことは、「できた!」という「成功体験を積み重ねる」ことにもつながると思います。

子どもの活動を評価する時も、「合格」(独力で課題を達成したもの)、「不合格」(多くの手助けが必要なもの・興味を示さなかったもの)の2分化ではなく、「めばえ」(完全ではないけれど、少し手助けすることでできたもの・部分的にできたもの)という観点を入れると、子どもの見え方も、支援の仕方も変わってくるかもしれませんね。

アドバイス
森亜矢子さん(臨床心理士)
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