Q. うちの子は、ルールを守れなくてトラブルを起こしてしまいます。どうすれば、ルールを守れるようになりますか?

集団生活や社会生活を送るためには、ルールを守らなければならない場面が多々あります。お子さんたちの中には、ルールをなかなか守れずトラブルを起こしてしまう子がいるのではないでしょうか。ルールはちゃんと理解しているのに、実生活の中で生かせず同じ失敗を繰り返してしまう子、ルールそのものが理解しにくい子、ルールを守らなくてはならない意義がよくわからない子…一言で「ルールを守れない」と言っても、その背景にはさまざまなことが考えられます。

A. 叱責が逆効果になることもあります。 その子に合った対応策を!

ルールはわかっているのに、ブレーキがきかずついやってしまう子や、ルールの意味がわかっていない子に、「何度言ったらわかるの!」と叱っても、効果は期待できません。ルールが守れない背景はさまざまですから、対応の仕方にもさまざまな方法があります。

〈対応策〉

・ルールを守ろうとする気持ちを育てる。

☆親子で話し合って約束を決める。(子どもに考えさせる。親が提案して子どもに選択させる)

☆実行したかどうか、記録する。(チェックリスト・がんばりカード)→記録することが抑制になる。

☆できたことを認める。→どんな小さな変化でも認める=約束を守るといいことがあることを教える。

・問題行動に代わる行動を示し、伸ばす。

☆わからない時大声を出す子に→「そういう時は“わからないから教えて”と言えばいいんだよ」(例)

☆女の子に触ってしまう子に→「女の子から片腕分、離れて話そうね」(例)

・即時対応・一貫性

☆いい行動が出た時にすぐに褒める。「時間を守れたね」「その座り方、いいね!」など。

☆常に一貫した態度で接する…同じことをしても、叱られたり、叱られなかったりすると、混乱して正しく学習できない。

・トークンシステム

☆「約束」または「目標」を具体的に決め、できたらシールやポイントがもらえる。

→○個・○ポイントたまったら、〇〇ができる。〇〇が獲得できる。(ごほうび)

・ルールの視覚化(見えるように教える)

☆スケジュール表・絵カード・ルールブックなどを利用する

・具体的な会話(事実に基づく客観的な表現)

△「遅れないように」→◎「8時までに」

△「丁寧に拭こう」→◎「5回(往復)拭こう」

・社会性の獲得

☆不適切な行動の実例を示し、適切な行動を具体的に教える。→適切な行動のリハーサル(練習)をする。

△物を借りる時に、友達を叩いて無理やり取る。→◎物を借りる時は「貸して」と言って、「いいよ」って言ってくれたら借りられるんだよ。お母さんがお友だち役をやるから、練習をしてみようか。〈例〉

さまざまな対応策を挙げてみました。お子さんに合いそうな方法を見つけて、試してみてください。うまくいかなかったら、別の方法を試してみましょう。そういう試行錯誤が大切ですね。

アドバイス
森亜矢子さん(臨床心理士)
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