Q. 目標を決めて取り組んでも、すぐに 途中であきらめてしまいます。目標の立て方の コツは?

現在できていないことを何とかできるようにさせたくて、高い目標を立てて取り組ませようとすると、親も子どももお互いにしんどいですよね…。途中でやめてしまったり、活動につまずきが見られたりする場合は、その子の実態や特性に合わせて、取り組ませ方や程度を工夫するといいでしょう。

A. 目標が高すぎるのかもしれません。 最初は100%達成できるところから!

行動目標を細分化して、少しずつレベルを上げていくとうまくいくことが多いです。この方法を「シェイピング」と言います。

例えば、現在、縄跳びで連続30回しか跳べないのに、目標を100回に設定したとします。現在の実態から考えると、100回という目標は高すぎますから、「どうせできっこない」という思いが先に立ってしまいますよね。頑張って取り組んだとしても、いきなり100回という目標を達成するのは無理ですから、失敗体験となり、やる気をなくす訳です。

人間は、『達成+正の強化』がないとやる気をなくします。ドストエフスキーの小説の中に、毎日毎日穴を掘っては埋め、穴を掘っては埋め、という無意味な作業を繰り返させる、という監獄の拷問が出てくるそうです。これは、いくらやっても「達成感」というものがなく、かつ無意味な作業で何の強化もない、でも強制される、というところが拷問なんですよね。やる気の出ない活動の多くは、この拷問に似ているのかもしれません。

最初は100%実現可能な目標に

では、最終的には100回できるようになりたい、という夢は持ちながらも、現在の自分の力に合わせて、目標を「35回」にしてみたらどうでしょうか。35回が無理そうだったら、目標を「33回」にすればいいんです。とにかく最初は100%実現可能な目標に設定します。現在30回跳べるのなら、33回だったら跳べそうな気がしますよね。

目標1が達成できたら、少しレベルの上がった目標2に挑戦します。次々に目標を達成できる喜び(成功体験)が『正の強化』となり、やる気はグングン上がっていきます。「もう少し高い目標に」と徐々にレベルを上げていくうちに、いつの間にか、実現不可能だと思っていた100回に手が届いてしまうのです。

達成可能な目標から始めて、「できたね!」とたくさん褒めてあげてくださいね。

アドバイス
森亜矢子さん(臨床心理士)
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