怖がる子どもへの対応:怖い気持ちに向き合う経験が、 困難を乗り越える強さにつながる

すべての人は、怖いという気持ちを感じます。成長発達のど真ん中にいる子どもたちは、自分の知らないこと、経験したことがないことに対して怖いという感情を抱く場面が多いでしょう。子どもの怖い気持ちに、どのようにかかわってあげたら良いでしょうか。

怖いに気づいてあげる

子どもが怖がっていたら、(大人にとっては些細なことかもしれませんが)それは怖いことなのです。

「怖いね」、または、何が怖いかが分かれば「〇〇が怖いんだね」と伝えてあげましょう。分かってもらえた、と感じるだけでも子どもの不安は和らぎ、安心できるでしょう。

無理に頑張らせない

「こんなことで怖がらないの」と言いたくなるかもしれません。そう言うと子どもは頑張って動き出しますが、怖い気持ちはそのままです。「2階におばけなんていないから、早く行ってきなさい」と伝えて、たとえ子どもが2階に行くことができたとしても、怖い気持ちは消えていません。

避けるのではなく違う視点を伝える

怖がっているからといってそれを避けたら、子どもは「やっぱり怖いんだ」と怖い気持ちを強化させます。

犬を怖がっているからと意図的に避けるのではなく、一緒に近づいて優しく撫でるところを見せるなど、怖いという視点だけではないことを穏やかに伝えてみましょう。怖いものでなくてかわいいもの、などと受け止めることができるかもしれません。

どれぐらい怖いか聞いてみる

それでも怖い気持ちがあるようならば、子どもに聞いてみましょう。

腕をひろげて「こーんなに怖い?」それとも、指で小さな隙間を作って「これくらい怖い?」と聞いて、「そうなんだ。こんだけ怖いんだー」としっかりと受け止めてください。 どれくらい、を表現することで、子どもはそんなに怖くないと気付いて、大丈夫と感じることもあります。

リラックス方法を伝える

深呼吸で気持ちを落ち着けたり、好きな場所(遊園地など)を思い出して怖い気持ちから少し離れてみたりすることで、怖いという気持ちが小さくなることもあります。 このような関わり方で、子ども自身が大丈夫と感じられたら、怖いけどやってみよう、という気持ちが出てくるものです。

親がいる安全なところから飛び出し、怖いと思っていたことをやってみて、また安全な場所に戻ってくる。その過程で、私できる! 僕は強い!と自分を肯定する気持ちが育ちます。

また、何をされるか・分からない・は、多くの人に恐怖感を与えます。子どもは何も伝えられないとさまざまな空想をして、どんどん怖い気持ちを膨らませます。何があるかをしっかり伝え、それに対して怖がったら、先述のように子どもの乗り越える力を支えてあげてください。

アドバイス
静岡県立こども病院  CLS(チャイルドライフスペシャリスト)
作田和代(さくだかずよ)さん
◆プロフィール
2009年アメリカでCLSのライセンスを取得後、当院で活躍。子どもが自分らしくいられるように、遊びやさまざまな活動を通して心理社会的支援をしています。入院している子どもや、その兄弟へのサポートもしています。
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