乳幼児の歯ブラシによる事故を防ぐために注意したいこと

立って歩きまわれるようになる1歳くらいから、行動が活発になる3歳前後の間に、転倒による歯と口の外傷事故が増えます。 今回は、歯みがきによる事故の実態と注意点をお伝えします。

歯みがきには危険が潜む

歯みがきは大切な生活習慣ですが、思わぬ危険が潜んでいます。歯ブラシに鋭利な部分がないため、危険の認識があまりされていないようですが、くわえたまま全身の体重が加われば簡単にのどに刺さります。

ひどい場合には脳に達する危険もあります。東京消防庁管内では、平成20年から平成24年までの5年間に、5歳以下の乳幼児が歯みがき中に歯ブラシで受傷した事故により、221人が救急搬送されています。年齢別では1歳児が最も多く108人、次いで2歳児が61人となっており、両者で事故の大半を占めています。

ケガをさせないために

事故は一瞬の間に起こります。発育途上にある乳幼児は身体のバランスが悪く転倒しやすいため歯みがき中は保護者がそばで注意を払うことが大切です。
事故を起こさないために、以下のことに注意しましょう。

  • 歯ブラシを口に入れたり、手に持たせたまま歩き回らせない
  • 人やものにぶつかってケガをすることもあるので、周囲の状況にも気をつける
  • イスや踏み台などから転倒してケガをすることもあるので、不安定な場所での歯みがきはしない

歯ブラシは親子の大事なコミュニケーションツールですが、お箸と同じく棒状のものなので「乳幼児だけで扱うと危険である」という認識を忘れず、正しく使いましょう。

アドバイス
静岡県歯科医師会地域保健部員 
勝又 嘉治 先生
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする