子どもを交通事故から守るために親ができること

新学期が始まり、子どもの成長を実感できる春は、親の私たちもワクワクする気持ちになります。子どもはお友だちとの関係を深めるなかで社会性を育むものですが、親の目が届かないところでどんな行動をしているのか心配になりますね。小学1年生の場合、新生活になれた5月に交通事故が増加し、事故にあう原因の4割が飛び出しと言われています。子どもにとっては楽しい新学期。しかし、交通事故後の辛い子どもたちの姿を目の当たりにしている当院の看護師として、新学期は大人も子どもも交通安全を守ってほしいとお願いしたい季節です。

子どものためにできること

親として、子どもの交通事故を防ぐために何ができるか考えたいと思います。

当院に救急搬送されてきた子どもたちは事故のことを多く語りません。しかし、ある男の子が「お母さんがヘルメットをかぶりなさいって言ったから、僕はかぶっていた」と教えてくれたことがありました。男の子は、自転車に乗って交通事故にあい、頭部の外傷のために救急搬送されました。

ヘルメットは壊れましたが、後遺症を残すことなく退院ができたのです。私は、お母さんの言葉を守っていた彼をたくさん褒めてあげました。そして、母の愛を感じ、親のできることはこういうことだと強く思ったのです。

親はいつまでも子どもの後を追いかけて行動を見張ることはできません。親にできることは、そばにいない時にも自分の命を守る行動が取れるように、交通ルールを繰り返し教えることだと思います。

子どもがチャイルドシートを嫌がっても必要なものだと説明し、必ずつけてあげてください。車の運転中には安全運転をしている姿を、お子さんの前で示してあげてください。子どもが自転車に乗る時には必ずヘルメットをつけさせ、「気をつけてね」と声をかけ続けてください。それが自分の命を守り、相手の命を守る大人へと育てるために親のできることだと感じています。

アドバイス
静岡県立こども病院 副看護師長
佐地 千穂(さちちほ)さん
◆プロフィール
平成3年から県立こども病院に勤務、今年4月からICUに配属。主人、2人の子ども、職場に支えられて仕事を続けてきました。
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