健やかな園生活を迎えるために 乳幼児の健康管理のためのポイント

子どもにとって園生活は刺激が多く、疲れやすい場所。更に家庭よりもウイルスや細菌が多い環境であるため、最初の頃は体調を崩してしまうことがあります。そういった状況を予防できるよう、乳幼児の健康管理のために準備しておきたいポイントをご紹介します。

乳児~2歳

乳児の風邪には、気管支や肺などに影響を及ぼす、危険なウイルスや細菌があります。

また子どもは大人に比べ体水分の割合が多く、新陳代謝も活発なため、たくさんの水分を必要とします。発熱、嘔吐、下痢を起こしているときには、失われる水分が普段より多くなります。このため、食事や水分が十分摂れない状況が続くと、大人に比べて脱水症状をきたしやすいのです。

従って、体調がすぐれないときには無理をさせず、医療機関で受診しましょう。特に乳児期前半の発熱、元気がないなどの症状は髄膜炎の重要なサインの場合もあるので、早くに原因を知り治療を始める必要があります。

共働きの家庭では予め仕事の調整や受診の仕方を決めておきましょう。普段から子どもの健康に気をつけ、目立った症状がなくても何か変だと感じるときには、祖父母の協力を得るなど早めに対応しましょう。

受診の備えとして、子どもが今までかかった病気や服用中の薬、アレルギーなどは母子手帳やおくすり手帳にまとめておきましょう。ある程度症状が落ち着いている、回復期であることなどが条件になりますが、病児・病後児保育施設が近くにあれば利用できます。利用可能な条件や利用方法について調べておくとよいでしょう。

幼児期

徐々に免疫ができ、体調を崩す回数は減りますが、乳児期より行動範囲が拡がりウイルスや細菌に接する機会が増えます。

小児伝染病のほか、季節によって園ではさまざまな病気が流行することがあります。例えば、水疱瘡(みずぼうそう)やはしかは発症すると症状が重く、肺炎、脳炎などの合併症を伴うことがあります。罹っても予防接種によって軽い病状ですむ場合もあるので、集団生活前に予防接種歴を確認しておくことが大切です。

また、この時期になるとさまざまな運動ができるようになり、子どもも自信がついて活発に遊ぶようになるので怪我が増えます。登降園時の交通ルール、公園の遊具の使い方など、普段から危険なことはきちんと教えましょう。

日常生活ではバランスのとれた食事と適度な運動、十分な睡眠が大切です。乳幼児期から、うがい、手洗いの習慣を身につけることも病気の予防に役立ちます。

子どもは風邪や発熱を繰り返し免疫を蓄えるとはいえ、体調を崩したときにはやはり不安になります。慌てずに上手に病気を乗り越えられるよう、入園前から生活習慣を整えて病気と闘う力をつけておくことや子どもが安心して看病してもらえる環境づくりをしておくことがとても大切です。

アドバイス
静岡県立こども病院 看護師
山口 千晶 さん
◆プロフィール
静岡県立大学看護学部卒業後、静岡県立こども病院にて看護師を勤める。5歳と2歳の2女を育てる30代の母。
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする